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酔いとボーリングの疲れを冷ます時間もなく、ネリの家に到着した。
テーブルには、すでに美味しそうなメキシカン料理が用意されていた。
友達ゑが、すかさず 『じゃじゃーん』と、ごっついテキーラのボトルを登場させた。
『木島さんのマニラ出張ラストナイトだし、明日朝、飛行機乗って帰るだけでしょ?』と、友達ゑ。
すでに、ラルフィーで4本ワインを空け、ナパームで飲み、ボーリングで汗を流した樫田と木島は、この後、このテキーラがどんな効果を発揮するか? 心配より、期待が上回った。
ネリは、あまり酒に強くないのだが、この夜に限っては、友達ゑと変わらないペースで、テキーラショットを流し込む。
『一体感、一体感』
よくわからないノリノリの掛け声と共に、一気に、ボトルが空になった。
『まだ、飲めるっしょ』と、友達ゑは、キッチンへ向かい、もう一本持ってきた。
『あ、そうだ Twisterやろうよ チーム戦、レベンジする、負けたらショット 』ネリが、提案した。
長年、ヨガで鍛えたネリは、柔軟性には自信があった。ボーリングでは負けてしまった木島、ネリチームだが、樫田の酔っ払い具合を見たら、勝てそうな気がした。
2本目のボトルも空きそうになったが、なかなか 勝負がつかず 、樫田も木島もすでに色の識別すら、危うい状態になっていた。
ネリと木島の順番が回ってきた。友達ゑが仕切る。
『右手 あか 左足 あか 左手。。。』
ネリと木島が重なり合うように、際どい体位で止まり、お互いの心臓がバクつき最終戦となった。
『 ねえ、ねえ、起きてよーーー、ヒロ 大丈夫?早く起きて、ねーーー』
ネリの優しい声と、酷い頭痛で目覚めた。朝になっていた。樫田も友達ゑもいない。
『もうすぐ10時だよ、フライト何時?』
木島は、震えた。
さ