木島は羽田行きPAl便の機中にいた。ネリに起こされ、10時と聞いた時は頭が真っ白になった。しかし、フィリピン航空上層部に直結ルートを持つメグに頼んで離陸を待ってもらった。改めてメグの底知れぬ人脈に畏怖の念を抱いた木島であった。「いや〜、久々ハメを外したな。ま、マニラ湾に捨てて行こう」木島は眼下に広がる海に向け念を送ったのであった。そしてネジの世界で天下をとってやるとの思いを新たにCAに飲み物を頼んだ。

「ソジュ カラマンシー有ります?、無い…それじゃ〜…」